【活動報告】山口県庁を訪問
令和8年5月12日、山口県庁を訪問し、議員有志4名にて、錦帯橋の世界遺産登録に向けた山口県の取り組みについて視察を行いました。
視察では、山口県担当者の皆様より、2006年から続く世界遺産登録への挑戦について詳しく説明を受けました。長年にわたる地道な取り組みの積み重ねにより、現在は世界遺産登録に向けた「暫定一覧表記載」を目指す段階まで進んでおり、関係者の粘り強い努力を強く感じました。
一方で、登録に向けては依然として多くの課題が残されており、文化的価値の整理、保存管理体制、学術的裏付け、地域住民への理解促進など、継続的な取り組みが必要であるとのお話がありました。
また、山口県と岩国市がしっかりと連携しながら進めている点も非常に印象的でした。行政だけでなく、地域全体で価値を共有し、長期的な視点で意識醸成を図っていること、さらには文化財としての保存・管理体制を丁寧に積み重ねていることが、現在の到達点につながっていると感じました。
今回の視察を通じて、愛媛県を含む四国4県が取り組む「四国八十八箇所霊場と遍路道」の世界遺産登録についても、改めて多くの課題があることを実感しました。
錦帯橋の場合は山口県と岩国市を中心に進める形ですが、四国遍路の場合は愛媛県だけで完結するものではなく、四国4県が足並みを揃え、方向性を共有しながら進めていかなければなりません。そのため、文化財保護、観光、地域振興、住民理解など、多岐にわたる調整が必要となり、非常に難易度の高い取り組みであると感じています。
先般、水谷氏と意見交換を行った際にも、「四国4県が足並みを揃えた議員発意による条例制定が必要ではないか」という認識のもと、様々な議論を行いました。四国遍路を単なる観光資源ではなく、“四国全体で守り育てる文化”として位置づけていくことが、今後ますます重要になると感じています。
今回の山口県での視察は、長期的視点で取り組みを積み重ねることの重要性を学ぶ、大変有意義な機会となりました。愛媛県としても、四国4県との連携をさらに深めながら、四国遍路文化の保全と世界遺産登録に向けた機運醸成に取り組んでいきたいと思います。

