松山市伊台地区にあるシャインマスカット農家を視察いたしました。この地域は「松山農水産ブランド」として高原ぶどうの名を広めており、訪問した農園でも毎年変わらず上質なシャインマスカットを味わうことができました。収穫期は10月中旬まで続き、まさに最盛期を迎えております。
一方で、生産者の方々からは、高齢化が進む中での農作業の厳しさが率直に語られました。体力を要する作業は年々負担が大きくなり、後継者不足も重なって「このまま続けていけるのか」という不安が吐露されました。美しい景観と豊かな実りが広がる農地においても、持続的な営農が困難になりつつある現状を目の当たりにし、農業が直面する大きな課題を改めて実感しました。
県議として、この状況に強い危機感を抱いております。人口減少社会において、農業の担い手不足は今後さらに深刻化していくことが予想されます。だからこそ、地域の知恵を生かした後継者育成とあわせて、スマート農業の推進によって省力化・効率化を図り、農業を持続可能な産業として次世代へとつなげていくことが必要不可欠です。伊台地区の視察を通じ、農業の未来を守る責任をあらためて強く心に刻みました。