【活動報告】愛媛県議会経済企業委員会・閉会中現地視察報告
2025.04.23活動報告
愛媛県議会経済企業委員会は閉会中の活動として、県議会議員7名で愛媛県立中央病院を視察しました。
今回の視察では、ICU(集中治療室)や小児の救急処置室、そして病院屋上に設置されたヘリポートを中心に見学を行いました。視察の目的は、災害発生時における本県の医療体制の現状と課題を把握し、将来的な備えに活かすためです。
現在、愛媛県立中央病院は高度な救急医療を担う基幹病院として、県民の命を守る「最後の砦」としての役割を果たしています。一方で、南海トラフ地震や線状降水帯による大規模な水害などの災害発生時には、医師や看護師の人手不足が大きな課題となることも指摘されました。
特に看護師の夜勤は、月に10回以上にのぼるケースもあり、過酷な勤務環境が続いています。また、病床稼働率は平均で93%、時には100%を超えることもあるとの報告を受け、医療現場の逼迫した実情を改めて認識しました。
また、愛南町のように病院まで30分以上かかる地域からも緊急搬送があることを考慮すれば、地域医療体制の一層の充実が求められます。現在、スポット的な災害時には県外からの支援体制が確立していますが、南海トラフ地震のような広域災害においては、県外支援のあり方についても見直し・強化が必要です。
視察を通して、議員一同、県民の命を守る医療体制の重要性を再認識するとともに、今後も医療現場の課題解決に向けて政策提言と支援を行ってまいります。