【活動報告】愛媛県内の沿岸部探索
愛媛県が持つ風光明媚な「海」の可能性を探るため、ご縁をいただき、実際に船に乗って海上から県内の沿岸部を探索しました。
瀬戸内海をはじめ、愛媛県には島々や穏やかな海、港など、陸上から見るだけでは気付かない素晴らしい海の観光資源があります。実際に船で移動してみることで、「海から愛媛を訪れる」という新たな観光の可能性を改めて感じました。
近年注目しているのが、海外の富裕層などが利用する「スーパーヨット」と呼ばれる大型のプレジャーボートによるインバウンドです。国もスーパーヨットの日本国内での運航を想定した税関手続きを整備しており、海外から船で日本を訪れ、複数地域を巡る新しい観光スタイルへの対応が進められています。
海から日本を訪れる観光需要そのものも大きく回復しています。2025年にクルーズ船で日本を訪れた外国人旅客は176万7千人、全国の港へのクルーズ船寄港回数は3,117回に達し、そのうち外国クルーズ船は2,352回でした。前年の2024年は寄港2,479回でしたので、1年間で約26%増加しています。さらに、2025年に「船舶観光上陸許可」を受けた外国人は154万8,138人で、前年から23.2%増加しています。こうした数字を見ても、「空から来るインバウンド」だけではなく、「海から来るインバウンド」を地域経済につなげていく視点が、これからますます重要になると感じています。
先般、神奈川県熱海市での取組についてもお話を伺い、スーパーヨットを含めた船による観光客の受入れには大きな可能性があると感じました。そして愛媛県で考えたとき、瀬戸内海に面し、島々と海の景観を有する今治にも十分なチャンスがあるのではないかと考えています。
スーパーヨットの誘致は、単に船に寄港してもらうことが目的ではありません。寄港した方々に地域の食、文化、観光を楽しんでいただき、地域での消費や交流につなげていくことが重要です。そのためには、どこに停泊できるのか、どのように上陸していただくのか、必要な手続きやサービスをどう整えるのかなど、受入環境について具体的に研究していく必要があります。
愛媛の海は大きな観光資源です。今回、実際に船から愛媛を見ることで、その可能性をより強く感じました。今後も先進事例を学びながら、今治をはじめとする愛媛の海を生かした新しいインバウンドの形について研究し、地域に新たな人と消費を呼び込む取組につなげてまいります。

