10月7日から11日にかけて、愛媛県議会議員の有志と県内の民間企業の皆さんとともに、ベトナム中部のダナン・ホイアンを訪問し、経済交流ミッションを実施しました。今回の訪問は、愛媛とベトナムの経済・教育・観光・環境の分野で新たなつながりを築くことを目的としたものです。

ダナンは人口約110万人、平均年齢はおよそ33歳と若く、ベトナムの中でも特に活気にあふれた都市です。美しいビーチリゾートとしても知られ、IT産業や観光業が急速に発展しています。若い世代のエネルギーと国際的な雰囲気が共存する街で、今後の地域間交流の拠点として大きな可能性を感じました。

8日には、ダナン外国語大学を訪問し、愛媛大学・松山大学との学術交流や学生派遣の取り組みについて意見を交わしました。その後、ホイアンでは伝統産業であるシルク工房を視察し、地域資源を活かした観光振興のあり方を学びました。

9日には、ダナン商工会議所を訪ね、現地の行政・経済関係者との意見交換を実施しました。午後には「ダナンYBA（青年経営者協会）」との交流会が行われ、若手経営者同士が互いの地域の課題や可能性について意見を交わしました。さらに、ダナン青年会議所（ダナンJC）と松山青年会議所（松山JC）は、これまでに経済協定を締結しており、今回の訪問でもその絆が改めて確認されました。ダナンと松山の両地域が、観光や人材交流などの分野で相互に成長していくことが期待されます。

10日は、ユネスコ世界自然遺産・チャン島の海洋保護区を視察する予定でしたが、現地はあいにくの大雨で船が欠航となりました。そのため、島への渡航は中止し、代わりに海洋保護区管理事務局の方々からヒアリングを受けました。環境保全やブルーカーボンの取り組みについて、現場の声を直接伺う貴重な機会となりました。

今回の訪問を通じ、ダナンの成長力と地域の熱意を強く感じました。愛媛とダナンは、互いの強みを生かしながら、新しい時代の国際交流を進めていける関係にあります。今回の経験を今後の地域づくりや政策に活かし、官民一体となった持続的な交流を深めていきたいと思います。